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『福島の現状を全国に伝え続けたい』 (NHK福島 高橋局長)
今回は、‘はるか’が福島県に贈呈された当初からこのプロジェクトを応援して下さっているNHK福島放送局 高橋局長にお話を伺って参りました。

☆‘はるか’を見て、福島の人たちもまた一段と頑張れる…
現在放送中のNHK大河ドラマ「八重の桜」の影響もあり、舞台となっている福島県では今「桜」がとても話題になっています。
『「八重の桜」の放送開始に合わせて、私たちは「福島の桜フォトコンテスト」を行いました。福島県の桜の名所をテーマに作品を募ったところ、入選した50作品も含め約1109点の応募がありました。私自身も審査に携わりましたが、どの作品も大変素晴らしく、福島県にはこれほど多くの桜の名所があるのだなぁと改めて実感しました。今年は、そんな福島の桜をPRしようと、3月には、東京のギャラリーでも展示をし、大変ご好評をいただきました。桜の良いところは単に美しいだけではなく、こうして皆でワイワイと楽しめるところだと思います。』
そして高橋局長は、復興のシンボルである‘はるか’が日本全国に届けられることを今からとても楽しみにしています。
『福島県の人たちは、咲き誇る‘はるか’を見るたびに、「沢山の方が福島を応援してくれているんだ!」とより実感し、勇気づけられるでしょう。そしてまた一段と頑張れると思います。』

☆震災を風化させない…
震災から2年が経過した今、最も重要な事は福島から全国に情報を発信し続けることだと高橋局長は話します。
『NHK福島放送局では、毎日夕方に50分間のニュース番組があります。その内容の殆どは、未だに震災・原発関連のニュースとなっていますが、一方では、そんな福島の現状が全国にきちんと伝わっていないのではないかと感じることも事実です。福島の現状を全国に発信するためにも、福島放送局だけではなく、「NHK」として積極的に取り組んでいきたいと思っています。
震災から2年となる今年は、福島放送局が中心となって、NHKスペシャル「苦闘する福島」を全国に発信し、また他にも震災に関する番組を3月10日から11日にかけてNHKで流し続けるという取り組みを行いました。福島放送局にいる職員は一人一人が使命感を持って、全力で番組作りに取り組んでいます。震災を風化させないためにも、これからも情報を発信し続けたいと思います。』

☆報道の難しさを痛感しています…
『震災、そして原発事故を経験した福島は今、報道をする上でとても難しい場所と感じています。例えば、放射能の話一つをとっても、一人一人の感じ方はまるで違います。福島の復興においては、正しい情報を入手することが難しいだけでなく、その「正しい」という価値観さえも人それぞれなのです。それにより、例えば“福島に残った人”と“福島から自主避難した人”とが心理的につながれないということが起きているのも現状です。そういった事実も含め、様々な環境におかれている人たちの立場を踏まえながら、常に正しい情報を発信する責任があると思っています。』
真剣な眼差しでお話下さった高橋局長。福島で公共放送を担う責任感を強く感じました。

☆最後に「fukushimaさくらプロジェクト」にメッセージを下さい
震災から2年経っても、福島はまだまだ厳しい状況が続いており、皆さんの助けがないと出来ないこともたくさんあります。その中で、このプロジェクトは1年2年という単位ではなく、‘はるか’の成長と共に長期的に福島を応援し続けるというところが本当に有難いと思っています。
色々な方がこのプロジェクトに賛同してくださって、福島の応援団になって頂けるととても嬉しいです。
                                (Rie Kawahara)